引き続き、プログラマ担当の工場長が書いていきます。
くるほろさんの登場により、希望を取り戻した我々。
これで原案(銀星岬)、絵師(くるほろ)、プログラマ(工場長)が揃い、あとは音楽担当のみというところまで来ました。
「名場面に、名BGMあり。」
ビジュアルノベルにとって、音楽というのは本当に大切なものです。
曲作れる人、見つけるのは苦労するだろうな……最悪、フリー素材で済ましてしまおうか……
絵師さんを見つけるのに結構苦労したので、身構えておりました(笑)
「夜の向日葵」みたいな名曲作ってくれる人、どっかに生えてねーかなー。
そんな、頭の悪いことを考えていた矢先に!!
某掲示板で、作曲経験者の方からメッセージをいただきました。
くるほろさんと出会ってから数日のことです。
どうやらツキが回ってきたようです。
早速お会いしてお話を聞いたところ、フリーランスで曲作りをされている方でした。
普段の仕事ではアイドルへの楽曲などが多く、ゲーム音楽の経験はないとのこと。
「AIRのような泣きゲーのBGMを作ってみたい!!」
そう熱く語る「むとこー」さんと熱い握手を交わし、ついに役者は揃いました。
これが11月の中頃。
大晦日に第一作をリリースするという目標も現実味を帯びてきました。
ちなみに、こちらがむとこーさんに作ってもらった第一作「U.G.D」の主題歌です。
(めっちゃカッコいい! むとこーさん流石です!)
役者もそろったところで、制作を進めていくわけですが、色々と大変でした(笑)
素材が足りない!
声優が足りない、いなくなった!
ずさんなスケジュール管理、守られない締め切り!
UI担当の「ノムさん」、社会人サークルの「東京声優サロン」さんなどにも手伝ってもらいながら、いつ沈むか分からない泥舟は前へ前へ進んでいきます。
初めて作るとなると、全体像を細部まで把握するのが不可能なので、結構行き当たりばったりになることが多かったです。
あれが足りないこれが足りない、こういうのはやってみないと分からないですからね。
……そして、あっという間にクリスマスシーズン。
クリスマスイブが日曜日と言うことで、世間は浮かれていたにも関わらず……
銀星岬、工場長、そしてもう1人のサークル主要メンバーの「セージ」は、男三人で集まって作業していました……
昼ごはんは、セブンイレブンで買ったカップ麺と小さなケーキ。3人で食べました。おいしかったです。
夜ごはんは、すき家の牛丼。3人で食べました。おいしかったです。
死んだ魚のような目をして、朝から夜遅くまで、3人でお互いをディスり合いながら作業していました。
こんな残念なクリスマスがあって良いのだろうか……(泣)
クリスマス返上で作業に勤しんだにも関わらず、進捗は芳しくない。
てか、普通にやってたら間に合わないぞこれ……(汗)
そんな、こんなで年末、工場長とセージは、山篭りをすることになるのでした……
ちなみに原案を担当していた銀なんちゃらという男は、「俺、年末仕事だから^ ^」と最高の笑顔で去っていきました。(絶対に許さない……)
次回は、追い込みシーズンに関して、当事者であるセージに書いてもらおうと思います。