スタッフ日記 第三話《そして、伝説の始まり……》

当時参加表明を頂くのは「小説書いてます!」っていうシナリオ志望の方が多かった印象ですね。

本当に絵師に会えなくて会えなくて……(笑)。

仕事帰りに待ち合わせて、帰ったらアポとって、仕事帰りに待ち合わせて、現場に行ったら会えなくて……そんな日常にも慣れてきたある日のこと(主に工場長がw)。

 「仕事で絵描いてます!興味あります!」

 その方はゲーム会社で3Dモデラーをしており原画を担当してみたい、ということでした。

そんなこんなで実際にお会いしてみまして、あんなんやってみたい、こんなんやってみたい、どんな作品が好きだ、あーだこーだ……とお話をしまして。

なんだかんだで絵師、プログラマ、シナリオライター(仮)が揃いました!

さあ、ゲームの世界へいざ出陣です!

「しばらく忙しくてすぐには」

CURARE~ゲーム制作編~完

 

「あ!ただ他にも原画やりたいって奴がいて」

……良かった、僕たちの戦いはまだ終わらないようです。

てなわけで、イラストレーターを紹介頂けることに相成りました。

その方も以前はゲーム会社に勤めておったそうな。

実際に作中に登場する絵も描いたことはあるが、メインで原画をやったことはないので色々とやってみたい、ということでした。

ちなみに、お会いして絵を見せてもらって絞り出した第一声ですが

「……ゆうて、本職はちげえなぁ。」

こうして今度こそ! 絵師、プログラマ、シナリオライター(笑)が無事に揃いまして、本格的にゲーム制作が始まったわけです!

そこからは早かったですね、とんとんとんっ♪と話が進んでいって……

一週間くらいですかね。気づいたときにはキャラデザが挙がってきてました。

正直、待っている間は期待と不安が入り混じった感じでしたよ。

どんな感じのキャラが上がってくんのかなーっていう楽しみが一つ。

まあでも中々自分の想定しているキャラと違って最近流行りのゲーム制作モノよろしくぶつかって葛藤してってのがあったりするんだろうなぁっていう緊張と。

中二病心としてはそんな場面も楽しみだったりはするんですが(笑)

ゆうて、『ゆうて』ですよ、皆さん。そこは絵を仕事にしている人ですよ。

初めて挙がってきたラフはほとんど直すところがなくて、修正箇所に関しても注文したらその数時間後には挙がってくるんです。

カラーバリエーションと呼ばれる違う色ごとにキャラを並べた配色対比図、重要な場面を切り取った一枚の絵をスチルって言うんだとか。

業界でしかわからない新鮮な情報が流れ込んできて、どんどん世界が広がっていくのを感じました。

 

初めてのゲーム創りだった私が、自分の書いたシナリオのキャラが絵になる、という感動と憶えたの瞬間でした。また、モチベーションを上げてくれる大切な役割を担っているということを実感したのもこの時ですね。

そうです、彼が「U.G.D」「サプリ」とお付き合いいただいている【絵師・くるほろ】さん。

ともかく作業が早くて早くて! クオリティが下がることもなく、とても助かったのと同時に、圧倒的実力の前に

「あれ、俺らとりあえずフリーホラゲとか作ってみようぜ! とか言ってたけど? ガチじゃね? マジで頑張んなくちゃいけなくなったんじゃね?」

と、軽い気持ちでいた私と工場長に衝撃を与えてくれたのも彼でした(笑)

くるほろさん、これからも末永くよろしくお願いします(深々~)

そんなわけで次回は音響・作曲を担当して頂いている【むとこー】さんについてお話していきたいと思います。