スタッフ日記 第二話《幻のSTG》

銀星さんに引き続き、プログラマ担当の工場長がバトンを受け継いで書いていきます。

 

銀星団という謎の団体(笑)を通してひょんなご縁で銀星さんと出会ったわけですが、当時は「ホラーゲーでもつくる?」みたいな感じで、作りたいものがはっきりしないというなんとも残念な状況でした。

なかなか前に進まずグダるばかり。

このまま二人では何も始まらない……

「とりあえず、人を募ろう!」

ということでSNSに「ゲーム制作メンバー募集中」という板を立ててみました。

誰か来ないかなーと気楽待っていたところ、一通のメッセージが届きました。

「作ってみたいゲームがいくつかあるのですが、 プログラミング等の技術がないため諦めていたところ、そちらの募集を見つけました。」

今まで温めて来たゲーム案があり、それを形にするのを手伝って欲しい。そういう提案をいただきました。

早速、予定を合わせて実際に会ってみることに。
そこで出会ったのが、イラストレーターのYさんでした。

工場長、銀星さん、Yさんの3人でいろんな話をしました。
趣味、好きなゲームや、どんなゲームを作りたいかなどなど……
話はめちゃくちゃ盛り上がり、固い握手をして「縦スクロールのシューティングゲーム」を作ることに決まりました!!

★企画超概要  —-

天使が地球に攻めて来る…それを防ぐ地球防衛軍のお話。

・シナリオ・進行:銀星、Yさん
・キャラデザ:Yさん
・プログラマー:工場長

 

こうして、CURARE初のゲーム制作プロジェクトが発足しました。

3人で定期的に集まりながら、制作を進めてていき……
時には喧嘩し、時には励まし合い、数々の修羅場を超えて、ゲームは完成する。

……はずだったのですが。

いやー。物を作るって難しいですね(遠い目)。
色々あって、プロジェクトは空中分解してしまいました。
時には喧嘩し、そこで終わってしまいました……

空中分解の原因は、「締め切り」

みんなで締め切りを設けて、ストイックに作業を進めるっていうのが結構難しいことなんですよね……
当サークルでは「無料で作って、無料公開」を現在まで貫き通しています。
お金を払って作業をしてもらっているわけではないので、「いいからやれ!」というのが通用しないのです。

一方は、締め切りを切ってストイックに進めてまでゲーム作りをしたくない。
一方は、しっかり締切決めて、完成までがんばりたい。

そのスタンスの違いをうまくすり合わせることができず、結局シナリオ担当の人は離れてしまいました。

企画屋が居なくなったプロジェクトは当然、終焉を迎えることになります。

本当に、終わるときは呆気ないものです……
今でも当時の作業フォルダーは残っていますが、なんというかもの寂しさを感じます。

こうして、振り出しに戻ったCURARE。
引き続き掲示板で募集を続けましたが、反応はイマイチ。
なんとか集めたメンバーで、ビジュアルノベルを作るといった企画もやってみましたが、結局こちらも解散してしまいました。

八方塞がりで、頭を悩ましていた我々ですが、一人の絵師との出会いをきっかけに大きく前進することになります。

それが「U.G.D」、「サプリ万能な世の中で」でメイン絵師を担当してもらったくるほろさんとのであいになります。

第三話に続く……